可愛いお客様的、正しい人形劇の楽しみ方
2009.02.25 [ Edit ]
「ハチベエ~!!!」
終演後の舞台に向かって幼稚園の園児達が呼び掛けている。
私は慌てて舞台の袖からハチベエを登場させて、子ども達に手を振ると、
歓声をあげて大喜び! 小さな可愛いお客様へのファンサービス(^-^)
あんまり可愛かったので、ついつい舞台から飛び出して、客席の子ども達の側へ駆け寄って、
握手会をしてしまった。
「泳ぐの上手だったねぇ」
「くせぇって言ってたねぇ」
人形を操っている私の顔は全く視野に入らない感じで、子ども達は一生懸命、
ハチベエに話かけてきたので、ハチベエからも、
「おぅ。ありがとう!」と返事をした。
すると「ハチベエ、さっきお口が動いてたのに、もう動かないねぇ。」
と不思議顔の子ども達。
…そうか。
当然、人形の表情は変わらないし、口も動いていたはずはないのだが、子ども達の中では、
確かに「さっきは動いていた」んだ。
子ども達は、劇を観ながら、「あれは人形だ」と認識しているのだけど、
ただの「人形」ではなくて、ハチベエという「人物」だと、次第に信じて疑わなくなる。
泣いてないけど、涙が見える。
口は動かないけど、喋っていると思う。

本当は動かないものが、生きてると思う楽しさ。子どもの人形劇の楽しみ方は、
一種のアミニズム的な感じなのだと改めて感じた。
ただの「物」から「生きてる人物」へと命を吹き込むのが、人形遣いの仕事なのだ。
なーんてちょっと真面目に考えてしまった帰り際、
「お姉さんの声、ちょっとハチベエに似てたね。」
と言われて、またも笑ってしまった。可愛いお客様に毎度、完敗です。
終演後の舞台に向かって幼稚園の園児達が呼び掛けている。
私は慌てて舞台の袖からハチベエを登場させて、子ども達に手を振ると、
歓声をあげて大喜び! 小さな可愛いお客様へのファンサービス(^-^)
あんまり可愛かったので、ついつい舞台から飛び出して、客席の子ども達の側へ駆け寄って、
握手会をしてしまった。
「泳ぐの上手だったねぇ」
「くせぇって言ってたねぇ」
人形を操っている私の顔は全く視野に入らない感じで、子ども達は一生懸命、
ハチベエに話かけてきたので、ハチベエからも、
「おぅ。ありがとう!」と返事をした。
すると「ハチベエ、さっきお口が動いてたのに、もう動かないねぇ。」
と不思議顔の子ども達。
…そうか。
当然、人形の表情は変わらないし、口も動いていたはずはないのだが、子ども達の中では、
確かに「さっきは動いていた」んだ。
子ども達は、劇を観ながら、「あれは人形だ」と認識しているのだけど、
ただの「人形」ではなくて、ハチベエという「人物」だと、次第に信じて疑わなくなる。
泣いてないけど、涙が見える。
口は動かないけど、喋っていると思う。

本当は動かないものが、生きてると思う楽しさ。子どもの人形劇の楽しみ方は、
一種のアミニズム的な感じなのだと改めて感じた。
ただの「物」から「生きてる人物」へと命を吹き込むのが、人形遣いの仕事なのだ。
なーんてちょっと真面目に考えてしまった帰り際、
「お姉さんの声、ちょっとハチベエに似てたね。」
と言われて、またも笑ってしまった。可愛いお客様に毎度、完敗です。
Comment
コメントの投稿
Track Back
